起業講座4月~平和な産業を発展させよう~

小さな仕事塾の起業講座、日曜開講の日程が決まりました。
4月17日、5月8日、5月15日です。一回2時間で3回シリーズ1万円+税。
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2011年3月27日に書いた文章を再掲します。
「平和な産業を発展させよう」

今日は久しぶりにのんびりしました。
明日横須賀から姪が来るので、子ども部屋のそうじを無々々がしてくれ、申し訳ないと思いつつ、わたしはこたつで昼寝しました。
昼寝から覚めた後ぼーっとしていると、次第に気持ちがまとまっていくのを感じました。3月11日以来、気の休まることがなかったけれど、やっと心が定まったようでした。
これから、わたしたちが平和な産業を発展させていく、そう思いました。

これから日本が復興するためには、どれだけのお金が必要でしょう。働き盛りのわたしはもちろん、もっと若い世代の人が力を発揮して、震災で打撃を受けた日本を復興させていくことになるでしょう。
でも、その時必要な努力は、高度経済成長の時のような、あるいはバブルの時のようながんばり方ではないだろうと思う。
たくさんの資源やエネルギーを使って日本を発展させるのではなくて、資源やエネルギーを独り占めするのではないやり方で、日本を発展させていくのだろうと思う。

今回、わたしたちは地震後の原発の事故で、日本に平和が失われたのを見ました。
平和を奪うような産業を発展させても、もう何の意味がないことがはっきりしました。

わたしは、改めて豆を平和な産業の一つの道として数えようと思う。
どうしてかというと、豆を保存するのには電力がいらないから。缶詰の豆と比べてもそうだし、それから家畜を育てお肉を加工流通させることに比べれば、はるかに少ないエネルギーでたんぱく質がとれる。
いつも台所の片隅に保存しておけるもので、満ち足りた食事を用意できるということは、なんて安心なことでしょう。
そして、豆を植えることは、化学肥料なしの自然な農業を可能にする。

(中略)

とても説明が長くなったけれど、豆と自然農法が普及することは、エネルギーを独占せずにすむ平和な社会にふさわしいと言いたかったのでした。

これは一つの例。豆の他にも平和な産業への道は、もちろんたくさんあります。

とにかく、日本人の一人一人が、自分の仕事を通じて、また自分の買い物を通じて、平和な産業を発展させていくことが大事だと思いました。平和な産業というのは、エネルギーや資源を独占しない産業だと思います。
お百姓さんも、デザイナーも、工務店の人も、エンジニアも、商売人も、公務員も、みんな自分の仕事の領域で、何が平和な産業かを考えていけばいいのだと思う。また、買い物を通じて、平和な産業を応援していけばいいのだと思う。

(中略)

豆料理クラブをはじめて半年、2003年に京都に越してきました。
その時、アリス・ウォーカーの詩をらくてん通信の表紙に載せました。
こんな詩でした。

「わたしたちだけが」      アリス・ウォーカー

わたしたちだけが
金(ゴールド)を無価値にすることができる
市場で
それが上がろうと下がろうと
かまわないこと。
金があるところにはいつも
鎖があると
知っているでしょう
もしあなたの鎖が
金なら最悪ね
羽根、貝殻
海のような形の石も
同じように尊いもの
これがわたしたちの革命
たくさんあるものを愛すこと